【感想】Kanon(PS2版)

 

冬ゲーとして名高いKanonPS2版)をプレイしました。

 

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再会と出会い

雪降る街で、新しい生活が始まる。

そんな中で出会った5人の少女たち。

雪が溶ける頃、

冬の日の物語もまた、思い出に還る・・・

*付属説明書より引用

 

シナリオ

  • 概要

少年時代に一時期だけ過ごした街に引っ越してきた相沢祐一(主人公)が、ヒロインたちとの交流を通して、忘れていた当時の記憶を思い出していくという話。『CLANNAD』や『リトルバスターズ!』などにも見られるように、本作においても超自然的な要素が登場します。

ヒロインごとに好感度が設定されているわけではなく(ただし「あゆ」にはあるっぽい)、特定の選択肢を選ぶことでルートが分岐します。頁戻しが可能となっているので、間違えた選択をしてもやり直しが効くようになっています。

本作の攻略対象ヒロインは以下の6人です。

  1. 月宮 あゆ(つきみや あゆ)
  2. 水瀬 名雪(みなせ なゆき)
  3. 川澄 舞(かわすみ まい)
  4. 倉田 佐祐理(くらた さゆり)
  5. 美坂 栞(みさか しおり)
  6. 沢渡 真琴(さわたり まこと)

メインヒロインは名雪とあゆで、大筋のストーリーに関してはこの2人を攻略するだけで大体分かると思います。一番ファンタジー要素が強いのは舞のルートですね。出会った時から剣持って魔物とかいうのと戦ってるし…。佐祐理は舞の親友として登場しますが、ヒロインとしてはおまけみたいな感じです。彼女のルートでは主人公との関係ではなく舞と親友になるに至った理由、経緯が描かれています。栞ルートはこの手のヒロインとしては王道の流れですが、Kanonの大枠の設定を理解するためのヒントが登場するのでまあまあ重要かもしれません。ちょっと変わってたのは真琴ルートですね。他の作品ではあまり見かけない真実が物語の核として用意されています。 

 

このタイプのキャラ絵、実はちょっと敬遠していたのですが、プレイしていくうちに愛着が湧いてきました。真琴のしゅんとした時の表情が可愛らしかったですね。

背景・CGは、冬の景色がしっかりと描かれていて良かったと思います。特に夕陽に染まる商店街が綺麗でした。回想シーンや夢の中で登場するCGは淡い感じのものが多く、Keyっぽさがありました。

 

音楽

儚くて幻想的な雰囲気のBGMが多いです。シーンに応じた曲が設定されていて良かったと思います。

 

雑感

  • ほとんどのルートでラストがぼかされており、エピローグに繋がる過程はプレイヤーの推測に委ねられているように思います。大枠の設定についても同様に、各ルートに登場するヒントをもとに推測するしかありません。個人的には明確な答えが欲しいのですが、そうやって考察ができるのも魅力だと思います。
  • テキストが整っていたと思います。会話文と地の文のバランスが良く、テンポよく読めました。
  • 一番気に入ったヒロインは真琴ですね。表情がころころ変わって可愛らしかったです。
  • 名雪⇒栞⇒舞⇒佐祐理⇒真琴⇒あゆの順に攻略しましたが、個人的には舞⇒佐祐理⇒栞⇒真琴⇒名雪⇒あゆの順がおすすめですね。特に、舞ルートは内容に重量があるため、流れを作る前に済ませておく方が良いと思います。
  • 回想シーンで流れる『冬の花火』というBGMがお気に入りです。
  • セーブデータから予測するとプレイ時間は20時間弱ぐらいだと思います。次からちゃんと計算しときます……

 

ギャルゲー界の古典というべき作品でしたが、取り立てて古さを感じることなく楽しめました。これを皮切りに他のKey作品にも触れてみたいと思います。