あまりにも有名な作品。Heaven's Feel第三章公開までにやっておきたかったので。
聖杯は一つきり。
奇跡を欲するなら、汝。
自らの力を以って、最強を証明せよ。
*付属説明書より引用。
概要
あらゆる願いを叶えるとされる"聖杯"をかけた殺し合いを描いた作品。マスターに選ばれた魔術師たちは、サーヴァント(歴史・神話上の英雄または反英雄が霊体化したもの)を使役し、最後の一人になるまで戦います。敵対キャラ含め、各々のキャラクターが聖杯戦争にかける思い、葛藤が妥協なく書かれていて、ボリューム感がすごいです。ノベルゲーにしては、かなり動きのある演出も魅力ですね。
シナリオ
Fate(セイバールート)、Unlimited Blade Works(遠坂凛ルート)、Heaven's Feel(間桐桜ルート)の三つに分かれています。Fate、UBW、HFの順にルートが開くシステムになっています。
Fate(セイバールート)
主人公・衛宮士郎のサーヴァント、セイバーに焦点を当てたストーリー。彼女の正体と抱えている罪の意識について語られます。聖杯戦争や魔術についての基本知識が説明される場面が多く、Fateの世界観を理解するための導入編ともいえるでしょう。
Unlimited Blade Works(遠坂凛ルート)
遠坂凛ルートなんですが、士郎とアーチャー(凛のサーヴァント)についての記述が大部分を占めています。理想を追い続ける士郎と、それを否定するアーチャー。アーチャーが士郎を敵視する理由、二人の関係性について語られます。Heaven's Feelに至るまでに士郎というキャラクターについて深く理解するためのストーリーなのかなと。
Heaven's Feel(間桐桜ルート)
聖杯戦争の裏側が暴かれるルート。間桐桜の秘密と、聖杯戦争の隠された真相が明らかになります(僕は半分程度しか理解できてないが……)。士郎が己の信念と戦い、桜を救い、グランドフィナーレへと至るストーリーです。劇場版にて、アニメ第三章が近々公開されますね。
絵
立ち絵には若干の古さを感じますが、慣れれば(かわ)いいぞ。照れの表情にバリエーションがあったのは、個人的には高評価です。一番の魅力は戦闘シーンですね。とにかく動きがすごい。迫力があって見入ってしまいました。
音楽
効果音が豊富ですね。剣戟の音や風を切って走る音が、戦闘シーンを引き立てています。BGMについては、特に気に入ったものはありませんでしたが、場面に合っていて良かったと思います。
雑感
- セイバールートを読めたのが案外一番の収穫かもしれません。最初は無愛想だった彼女が、徐々に感情を表に出すようになるのが良かったですね。特に、デートの後、橋の上で自身の望みを理解してくれない士郎に対して、怒りを露にするシーンが印象的です。セイバーの見方が変わりました。彼女も一人の人間なんですね。
- Heaven's Feelは評判に違わず素晴らしい。今までの信念を貫き通すか、それを捨てて桜だけの正義の味方になるかの選択肢があり、とても熱いです。
- 言峰綺礼さん、胡散臭いし話も長いんですが、士郎と凛からの風当たりが強くて、ちょっとかわいそう。
- 士郎が敵に突っ込んでダメージを喰らい、意識が飛んで気づいたら朝、みたいなパターンが結構多いです。
- かっこいいキャラクター、かっこいい文章、かっこいい台詞、かっこいい演出。これはハマる人がいるのも頷けます。
- プレイ時間確認したら55時間でした。超大作やな。
- なんか凛がやたら可愛くてなぁ............うーんこりゃいかん、ツンデレ萌えが再燃してしまう。
- 桜のヒロイン性、大変よろしい。
- イリヤァーーーーーーーーーーーーッ!
- 型月沼に片足突っ込みました。
Fate関連の知識を深めていきたいと思います。まずはFate/Zero読んでみようかな。