2021-01-01から1年間の記事一覧

【まとめ】永遠の歴史(J.L.ボルヘス)

こういった思想書を読んでいる時、僕が行っている作業は、単に書いてあることを整理しているだけだということに気づいたので、「まとめ」とさせていただきます。 永遠の歴史 (ちくま学芸文庫) 作者:ホルヘ・ルイス ボルヘス 筑摩書房 Amazon なんたらoffで見…

【感想】SF小説 その⑥

時間系・並行世界系のSFでまとめました。 夏になると時を駆けたくなるね。 時間衝突(バリントン・J・ベイリー) 時空を超えた戦争を描いた話。世界観やストーリーラインはありがちですが、注目すべきは、一つの時間線上で二つの〈現在〉が衝突するという突…

【考察】ベンヤミンと『映像のポエジア』

最近は人文思想系の本もちょこちょこ読んでいます。 偶然、直近で読んだ二冊に関連性があったため、まとめておきたい。 概説 ベンヤミン・アンソロジー (河出文庫) 作者:ヴァルター・ベンヤミン 発売日: 2016/08/05 メディア: Kindle版 ベンヤミンの基本思想…

【感想】SF小説 その⑤

他ジャンルにかまけているので結局ペースあがらず。 世界の涯ての夏(つかいまこと) 前々から気になっていたし、夏が舞台の作品が読みたいと思ったので購入。”涯て”と呼ばれる異時空間が出現し、ゆっくりと世界が浸食されていくという話。ボリュームを抑え…