【感想】最果てのイマ(PSP版)

 

非常に難解な作品です。

今のうちにやっといた方がいいかなと思ってプレイしました。

 

f:id:rDice:20191119202444j:plain

千々に撒かれたパズルのピース。

どうか、優しく配列されますように――

*付属説明書より引用

 

シナリオ概要

本作は聖域編と戦争編の二部構成であり、聖域編はさらに1巡目と2巡目に分かれています。

 

登場人物

主要な登場人物は以下の8人です。

  1. 貴宮 忍(主人公)
  2. 紅緒 あずさ(ヒロイン)
  3. 本堂 沙也加(ヒロイン)
  4. 塚本 葉子(ヒロイン)
  5. 伊月 笛子(ヒロイン)
  6. 塚本 斎(友人)
  7. 樋口 章二(友人)
  8. イマ(???)

聖域編にて4人のヒロインを2巡攻略、計8回ループすることで戦争編に入ります。 

 

聖域編 
  • 1巡目

主人公である貴宮忍と6人の仲間たち(上記登場人物のうち2~7)の日常とその崩壊が描かれます。過去と現在のエピソードが交互に組まれており、彼らがどのようにして出会い、どのような関係を築いてきたかが分かります。

  • 2巡目

1巡目の内容の別側面が描かれます。物語の核を理解するためのヒントが提示されます。

 

戦争編

主人公は仲間たちとの美しい思い出を糧に戦うことを決意します。主人公は何者なのか、『イマ』とはどんな存在なのか、敵とは何なのか、世界はどのような仕組みで成り立っているのか等、謎が明らかになります。

 

『Blog』システム

本作には選択肢がなく、代わりに『Blog』と呼ばれるシステムが存在します。文章中のキーワードを選択することで別の文章が表示される仕組みであり、例えば「あの頃、僕らは……」という文章のうち『あの頃』を選択することで、その当時の場面が展開するようなものです。また、単に辞書のような役割もあり、用語の説明文が表示されることもあります。ヒロインに応じて決められたキーワードを正しく選択することで、ルートが分岐するようになっています。

 

キャラ絵については取り立てて特徴はないですね。まあ普通に可愛いです。

背景・CGは無機質な感じです。夕焼けのシーンが印象的であり、このゲームの世界観を作り上げています。

 

音楽

哀愁漂うノスタルジックな曲調のBGMが多いですね。夕焼けのシーンとマッチしてて良いと思います。

 

感想

SF作品だと知った上でプレイしましたが、序盤の段階ではどのようなアプローチをしてくるのか分からなかったため、自分の経験に照らし合わせてテキストを読み進めていくしかありませんでした。多少は理解できる箇所もあり、登場人物の言動にも共感できる部分はありましたが、ある一定のライン以降は理解不能な領域が存在し、彼らが別次元のことで悩んでいるように見えました。それは僕の人生経験が足りないせいか、それとも普通に生きていては経験できない深い闇が描かれているからではないかと思っていました。けれども聖域編2巡目以降、世界の構造が明らかになるにつれてSF的な枠組みの中で文章を捉えることができるようになり、理解不能だと思っていたことも物語の仕掛けの一部であることに気づきました。この辺りからどんどん引き込まれていき、ヒントをもとに正解を想像するのが楽しくなりました。ループする度にSFマインドが刺激される感覚。おそらくここが醍醐味なんじゃないかと思います。戦争編にて答え合わせをすることになりますが、ちょっと長すぎますね。もっとコンパクトにまとめて欲しかったなと思います。

哲学的な内容でありテキストも難解ですが、自己と他者の関わりについて色々と考えさせられました。また、静かだけれども背後で何か大きなものが動いているような独特の雰囲気だけでも楽しむ価値のある作品だと思います。

 

補足

  • 総プレイ時間は34時間でした。時間取ってやらないとできないゲームですね。
  • 葉子ちゃん好き。

 

次こそは軽めのゲームやるぞ。

 

【感想】君が望む永遠(PS2版)

 

重量級の作品です。頭を抱えながら最後まで頑張ってプレイしました。

 

f:id:rDice:20191111213732j:plain

この想いは生まれ変わる

いつかきっと優しさに生まれ変わる

*パッケージ裏より引用

 

シナリオ概要

本作のシナリオは第一章と第二章で構成されています。 

第一章

7月4日から8月27日までの約2か月間を対象に、主人公たちの高校時代が描かれます。シナリオは一本道であり、ルート分岐はありません。焦点が当たるのはメインヒロインの涼宮 遙(すずみや はるか)と速瀬水月(はやせ みつき)の二人であり、サブヒロインは登場するだけに留まります。

友人である水月のお膳立てで主人公が遙と付き合い始め、8月27日に遙が事故に遭うまでの話です。

第二章

7月29日から8月下旬までの約1か月間を対象に(ヒロインによって終了日は異なる)、遙の事故から3年後の世界が描かれます。

事故以来、昏睡状態に陥てしまった遙。それに絶望して日常生活もままならなくなってしまった主人公は支えとなる存在が必要となり、水月と付き合い始めます。しかしある日、遙の意識が回復して……という展開です。

 

絵柄自体にはこれといった特徴はありませんが、立ち絵の表情やモーションの変化がかなり細かいです。頁送りするたびに変わるので正直テンポが崩れます。

 

音楽

シリアスな場面が多いので物悲しい感じの曲が多いです。BGMはおそらく主人公の心境に合わせて設定されています。主題歌: Rubmling heartsはいいぞ。

 

シナリオ感想

かなり重たい内容で全然まとまっていないのですが、できるだけ感じたことは書いておきたいと思います。

独断ですが、本筋のストーリーとの関わりの深さに応じて各ルートを順にメイン・乖離・独立の3つに分類します。

 

メインルート

本筋に沿った形で展開されるルート。主人公が曖昧な態度を取るせいで宙ぶらりんになっている状況に痺れを切らしたヒロインが激昂するという流れはどの話も大体同じです。

 

  • 涼宮 遙(すずみや はるか)

本作のメインヒロインのうちの一人。第一章で主人公と恋人関係になるが、事故により昏睡状態に陥ってしまう。三年後に目を覚ますが、恋人は親友だった水月に取られてしまっているという不憫な少女。絵本が好きで、将来は絵本作家になることを夢見ている。

[感想]

終盤に繰り広げられる主人公と水月の激烈な修羅場と水月の変貌ぶりに目も当てられませんでした。鬱ルートですね。遙エンドなんですが、半ば壊れたまま去っていく水月の方にプレイヤーの心は寄ると思います。

 

  • 速瀬 水月(はやせ みつき)

もう一人のメインヒロイン。第一章では主人公への好意に蓋をして、遙と主人公をくっつけるために立ち回った。遙の事故後、絶望に打ちひしがれる主人公を元気づけ、支えていくうちに恋人関係になる。見事、遙からかっさらうことに成功したというわけである。水泳が得意で実業団入りも決まっていたが、遙の事故がきっかけで記録が落ちて第二章の時点ではしがないOLとなっている。

[感想]

修羅場ってるのはこれも同じなんですが、このルートでは遙と水月の直接対決を見ることができます。なんかすっきりしますね。また、水月ルートではあるのですが、遙の強さが分かる場面を見ることができます。本当はつらいのに自分の気持ちを押し殺して主人公と水月の関係を認める姿、主人公からの同情などは望まないという毅然とした姿勢を見て、僕は……。ただこのルートの難点としては、なぜか終盤になって茜ちゃんが緊急参戦してきて無駄に複雑化してしまっているというところです。どうしてここに食い込んでくるのか……分からん。

 

  • 涼宮 茜(すずみや あかね)

遙の妹。第一章では主人公のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っているが、第二章開始時点では、主人公が遙を見捨てて水月と付き合っていることを知っているため、敵対している。水泳を習っていて水月のことを先輩として尊敬しているが、第二章開始時点では主人公の場合と同様に敵対している。

[感想]

いつも病院に見舞いに来ている姉想いの妹であると見せかけて、シナリオ中盤にて唐突に主人公への好意を告白、正妻戦争へ参加してきます。その後、彼女の言動の数々は姉(遙)を盾にした個人的な感情から来るものであったことが判明、挙句の果てには自分から遙に主人公への好意を暴露してしまいます。僕は震えましたね。ただ、エンディングが4種類用意されているのは、少しの選択の違いで結果が大きく変わってしまうほど人間関係が繊細になっていることを示しているようで良かったと思います。

 

乖離ルート

進めていくと本筋から雑に乖離していくルート。遙と水月の板挟みに耐えられなくなった主人公が他の女に逃げるという構図はどの話も変わりません。

 

  • 穂村 愛美(ほむら まなみ) 純愛編

遙が入院している病院に勤める准看護婦。第一章では保健委員として登場する。他人の感情の機微によく気づき、思いやることができる女の子。

[感想]

唯一自分を許してくれる愛美に主人公が逃げてしまう話です。主人公が自分から三股かけておきながら「遙も水月も愛美も傷つけないためにはどうしたらいいんだ?」なんてことを考えており、もはやギャグでした。

 

  • 大空寺 あゆ(だいくうじ あゆ)

主人公のバイト先の同僚であり、大空寺グループの令嬢でもある。主人公とは犬猿の仲であり、バイト先ではいつも言い争いをしている。キレると「お前なんか、猫のうんこ踏めっ!!」と言う。

[感想]

あゆとの馬鹿らしいやり取りをして辛い現実から目を逸らす主人公。ある日、あゆから純粋な好意を向けられたことで、主人公は自分の遙や水月に対する好意は純粋なものではなく、好きでなければならないという責任感から出ているものだということに気づきます。ですが、主人公はその後もどっちつかずの態度を取り続けており、耐えかねた水月が彼の部屋に突撃、修羅場となってしまいます。怖かったのは、逆ギレした主人公が何食わぬ顔であゆをその現場に呼び寄せたことですね。それで水月とあゆがバチバチやって水月が出ていき、それっきりになるという流れなんですが、ちょっと雑じゃないですか? しかもこのルート、遙に対しては別れを切り出さないまま終わってしまいます。なんでなん?

 

  • 玉野 まゆ(たまの まゆ)

主人公のバイト先の新人。時代劇が好きなせいか使う言葉が古めかしく、時々何を言っているのか分からない。いつも笑顔で何事にも一生懸命だがドジっ子であり、皿は割りまくるわ、壁にぶつかって怪我するわで周りの人間が大忙し。

[感想]

無制限の癒しを与えてくれるまゆに主人公が逃げてしまうという流れでルートインします。彼女と結ばれるために主人公がやるべきことが明確で、一番分かりやすい話ではありましたが、メインヒロインとの絶縁の仕方が一番雑なルートでもあります。特に水月はひどくて、留守電で別れ話を切り出し、それっきりになってしまいます。

 

独立ルート

本筋から離れていった後に独自路線を突き進むルート。もうほぼ別ゲーな気がします。

 

ご存知の方もいると思いますが、別名は『緑の悪魔』です。主人公に突き放されたことによって現れた穂村愛美の真の姿です。彼女の狂った行動の一部始終を以下に記します。

  • 主人公の部屋の合鍵を作り、勝手に侵入して洗濯物をしていく。
  • 衝動的に主人公を2階から突き落とし、気を失った彼を部屋に運び、手錠につないで監禁する。
  • 主人公のアパートを勝手に解約。バイト先にも退職の連絡をする。
  • 主人公と一緒に住んでいることを遙と水月に伝える。

[感想]

主人公は人間関係を完全に破壊され、マナマナしか頼ることができなくなります。気狂い女と人間性の欠片もない生活を送るうちに主人公も気狂いになってしまいます。やらんほうがええルートですね。やってる内にこっちまで気がおかしくなります。

親から見放されずっと孤独だった故に常識的な愛情表現が分からず、狂気じみた言動を取ってしまうというのは、ヒロイン独自のバックグラウンドを反映した『永遠』の在り方の一つではあるかもしれませんが、あまりにも本筋から離れすぎていてどういう捉え方をしていいのか分かりませんでした。しかも無駄にエピローグ長いし……。これは究極のバッドエンドですね。

 

  • 天川 蛍(あまかわ ほたる)

遙の病院に勤める看護婦。先天性の重病を抱えており、幼い頃は病院浸りの生活を送っていた。そのため世間のことをあまり知らないまま大人になってしまっている。持ち前の明るさで病院内では人気者。

[感想]

主人公が煩わしい現実からの逃げ場として蛍を選ぶという流れは、サブで分類したルートと同じなのですが、メインシナリオを殺しかねないほどにエンディングが重いです。重病を抱えているということからラストはどのようになるのか大体予想はつきましたが、主人公との関係も浅いサブ中のサブ的な立ち位置でそのようなラストに持っていかれても、個人的にはあまり感動できませんでしたね。別ゲーとして、彼女をメインヒロインに据えたシナリオなら話は別だと思いますが。

 

違和感について

プレイ中は常に違和感があり、頭が重かったです。おそらく以下の4つが原因だと思います。

 

1.鳴海 孝之(なるみ たかゆき)という存在

発売から約20年、今なおギャルゲー界にその威光を留める稀代のヘタレ主人公です。その並外れたヘタレ具合でプレイヤーの頭を悩ませます。彼がいなければこの作品は成り立ちませんし、必要な存在であることは確かなんですが。正直やる前は舐めてました。こいつ、ただ者じゃねえぞ。

自分への戒めという意味も込めて、彼の性格や目撃した言動の数々をここに書き留めておきます。

  • 優しすぎるため他人の責任まで全て自分一人で背負い込もうとする。他人が悲しんでいる様子を見るくらいなら、自分が代わって苦しむほうが良いと考えている。
  • 遙の事故をきっかけとして、罪悪感や逃避からしか他人に想いを向けられなくなってしまっている。(実際、遙以外のヒロインとの関係は罪悪感や逃避が始発点となっていると思います。そういった負の側面から生まれる愛情が偽物だとは断言できませんが、主人公が純粋な愛情を向けることができたのは遙だけであるという理由で、僕は遙派です。)
  • 自分の行動が矛盾していることは理解しているが、認めると動けなくなってしまうため、理屈を立てて正当化する。
  • 一度何かを決めても必ず相反する考えが湧いてきて、思考が堂々巡りになる。いつまでもそんな調子では駄目であることは分かっているので一応行動するが、中途半端なためヒロインを前にすると腰が引けて気持ちがぶれてしまう。そうやって戸惑っている孝之を見て、結局はヒロインが先に感づいてしまうことがほとんど。
  • 常に煮え切らないため、肝心なところで何も言えない。ヒロインに問い詰められると黙り込んでしまう。耐えられなくなると開き直って逆ギレする。まゆルートにて目撃した以下のやり取りには流石に笑ってしまいました。

【茜】「本当なんですね」

【茜】「他に好きな人がいるって」

【孝之】「……いたとしたらなんだって言うんだ?」

【孝之】「その子はこんな風にオレを困らせないんだよ!」

 

彼はおそらく自分がこの作品を複雑にしていることを理解しています。確信犯ですね。以下の独白をご確認ください。

結局のところ、どんなに綺麗事を言っても、ふたりのうちのどちらかを選ぶという構図は変わらない。

基本は……とてもシンプルなはずなんだ。

それを複雑にしているのは……オレのせいなのか? やっぱり……オレが悪いんだろうか?

 

2.サブヒロインのルートにおけるメインヒロインの扱い

もしかしたらこの前提から間違っているのかもしれませんが、僕はこのゲームを「三角関係をテーマにした作品」だという認識のもとプレイしていました。そのため、メインヒロインである遙と水月のどちらかを選ぶためにある物語というのは崩れないものであり、サブヒロインはあくまでもそれを引き立てる役として配置されているのだと思っていました。ですがプレイしてみると、どのサブヒロインのルートでもメインヒロイン(遙・水月)は邪険に扱われ、雑にフェードアウトしてしまっています。引き立てるどころか、本筋のストーリーがサブルートを進めるにあたっての障害となってしまっているように思いました。ルート分岐するまでプレイヤーが見てきたのは遙と水月を中心とした物語であり、二人の間で揺れ動く主人公です。それを一気にさらっと断ち切られてしまうと、わざわざ第一章を設けてまで描かれた物語が何の意味もなかったかのように感じられます。サブヒロインのエンドに至っても主人公およびプレイヤーが遙と水月の影を引きずるように丁寧に絶縁してほしいですね。

 

3.第二章の複雑性

何もかも第二章に詰め込みすぎて複雑になっている気がします。第二章開始時点で既に主人公は二股をかけているのに、その上さらに他のヒロインに手を出すなんて……頭が痛いです……。しかも、サブヒロインはサブヒロインでそれぞれ悩みを持っているので、考えることが多すぎます。上記の「2」も詰め込みすぎで尺が足りなくなっていることが原因になっている気がします。

これについては下記の通り作中でメタ発言を確認できました。

……登場人物が増えた。四人だけでも、オレのキャパはいっぱいいっぱいだったのに。

*「四人」とは主人公と水月、遙、慎二(主人公の友人)のこと。

 

4.第一章と第二章の間の空白

第二章開始時点から付きまとう違和感の原因はこれだと思います。遙の事故から三年間の出来事については、主人公のモノローグで簡単に説明がありますが、彼は事実を述べているだけなので遙を取り巻く登場人物の考え・心情が三年間でどう変わっていったのかは分からず、十分に補完できていないように感じます。特に不自然なのは水月であり、第二章では一貫して自分が主人公と付き合っていることにほとんど何の後ろめたさも感じていないように見えます。第一章では友情(遙)と愛情(主人公)の間で揺れていた水月が、第二章で遙が目覚めた後に彼女の容体を案じることはせず、主人公の心が遙に寄ってしまうのではないかということばかりを気にしていて、「いつ遙に私達が付き合っていることを言うの?」と主人公を急かしてばかり。それほど気持ちが固まっているということは分かるんですが、仮にも親友だった遙を裏切っているわけなので、どういう過程を経てそこまで振り切るに至ったかは知りたいところです。プレイヤーにとっては画面に見えていることが全てなので、この空白の期間も本編に組み込んで欲しかったです。

 

見たいと思うシナリオ

プレイ中に感じたことを踏まえ、こんなシナリオがあったらいいなというのを書きます。

 

事故が起きない『if』のシナリオ

遙の事故という重荷を排した、純粋な三角関係が見たいです。このシナリオだと僕は水月派になるかもしれません。ヒロインもメイン・サブ合わせて4人なのでコンパクトにまとまって良いと思います。というかこの『if』の世界、Special Fan Discで解放されているみたいですね。僕が思っている通りのものなのかどうか気になりますね。買ってみようかなあ。

 

三章立てのシナリオ

本作の第一章と第二章の間に章を差し込み、『WHITE ALBUM2』みたく三章立てに構成を変えたものが見てみたいですね。遙か水月のどちらかを選ぶための物語です。新第二章では事故から2年後、主人公が遙の父親から「自分の人生を大事にしなさい」と言われて見舞いに行かなくなってからを描いてほしいです。サブヒロインはこの章に配置し、水月と別れる形でのみ分岐させます。遙本人は登場せず、主人公に忘れさせない程度に、遙の父親や茜ちゃんを通して状態が伝えられるに留めます。新第三章で遙が目覚め、主人公は今まで支えてくれた水月か、それとも初めての恋人である遙か、どちらかを選ぶことを迫られます。

個人的には、三角関係のストーリーではプレイヤーから見て対立するヒロインが同等に『不憫』であることが重要だと考えています。正直本作は遙の方が圧倒的に不憫であり、水月に勝ち目はないように思われます。彼女が根気強く主人公を支える姿が描かれていないためです。間に章を設けて水月のその姿をプレイヤーに見せつけた後、サブヒロインのルートに流れることで、初めて彼女の不憫ゲージは溜まります。新第三章の開始時点において、事故で恋人と離れ離れになってしまったという強烈な不憫さを持つ遙とタメを張るぐらいに、新第二章では水月を振りまくって彼女を不憫なヒロインに仕立て上げる必要があります。

※ちなみに本当の第三章は、第二章の後日談として存在します。

 

その他

  • 明らかに同じ場面で内容も変わらないのに、テキストの微妙な違いで既読スキップが機能しないことが多々ありました。ちょっとやりづらかったです。
  • 一度だけですが、テキストがバグって意味不明な文章が表示されることがありました。この辺の時代のゲームになるとちょいちょい起こることなのかもしれないですね。
  • 攻略順で感じ方が変わると思います。最後を茜⇒水月⇒遙にすると鬱っぽい余韻、茜⇒遙⇒水月にすると比較的爽やかな余韻を得られるのではないかと思います。

 

ちょっと疲れたので、次は軽めのゲームをやろうと思います。

 

【感想】ToHeart(PS版)

 

モチベはあまり無かったんですが、時間ができたのでプレイしてみました。

クリアするのに一週間近くかかりました。

 

f:id:rDice:20191027182235j:plain

 

概要

1997年に『Leaf』より発売された学園系ハートフルラブコメディー。幼馴染・腐れ縁・超能力者・ロボットなど様々な属性のヒロインたちと学園生活をエンジョイできる作品です。

  • システム

ルートによって多少異なりますが、3月3日から5月初旬までの約二か月が対象期間となります。自動的に発生するイベントおよび放課後の行動(マップ上でヒロインがいる場所を選択できる)を通してヒロインの好感度を上げていきます。

画面下側にメッセージウインドウがなく、立ち絵に被さる形で画面全体にテキストが表示されるタイプです。また、既読スキップ機能がなく、代わりに既読文は1ページ単位で表示できるようになっています。まあ、〇ボタン連打すれば既読スキップみたいなもんだし、ええよ。

垂れ目のキャラが多く、笑顔がほんわかしてて心が癒されます。

  • 音楽

ToHeart2のBGMとほとんど同じですね。場面に応じたBGMが流れていて、特に違和感はありませんでした。

 

ヒロイン

攻略対象ヒロインは以下の10人です。

 

1.神岸 あかり (かみぎし あかり)

幼馴染ヒロイン。小さい頃からずっと一緒にいるため、主人公にとっては家族のような存在。

  • シナリオ感想

The王道ですね。ここまで丁寧な幼馴染ルートは見たことがなかったので感動しました。あかりに対する見方が変わってしまった主人公が、自分のその変化に戸惑って、受け入れて、行動して、恋人関係になるまでの各段階がしっかりと描かれていました。個人的には、主人公が悩んでいる姿を見て、あかりが何か勘づいてちょっとギスギスするような期間があっても良かったかなと思いますけどね。終盤の主人公の言動は一見理解しがたいですが、彼の立場になると「まあそうなるかもね」と納得できます。

 

2.HMX-12 マルチ

喜怒哀楽を表現できるメイドロボ。量産前の試作機として、学校で八日間だけ試験運用されている。

  • シナリオ感想

上記の設定から想像できる通りのストーリーでした。おそらくテーマは『ロボットが心を持つことについて』だと思いますが、そこまで深く掘り下げずに終わりましたね。とはいえ、人間の役に立つことを最上の喜びとし、健気に奉仕するマルチの純粋さには胸を打たれるものがありましたし、笑顔がとても可愛かったのでオールOKです。あとCVが堀江由衣

 

3. 保科 智子(ほしな ともこ)

関西弁を話すヒロイン。家の事情により神戸から関東へ引っ越してきた。気が強いため周囲に敵を作りやすく、クラス内には彼女のことをよく思わない連中もいる。

  • シナリオ感想

いくつか腑に落ちない箇所はあったものの、ラストは綺麗にまとまっていたと思います。ただ、現実世界に居そうなキャラクターであり、抱えてた問題もリアルによくあることだったので内容についての感想はあまり出てこないです。普通すぎて却って異質でしたね。

 

4.松原 葵(まつばら あおい)

後輩の女の子。格闘技が大好きで、同好会を作るために熱心に勧誘活動をしている。

  • シナリオ感想

スポ根ですね。主人公の良さが一番出ていたシナリオでした。格闘技に真摯に打ち込む葵を主人公がトレーナーとなって支えていくという構図です。敵対キャラとの試合に向けて日々努力する中で信頼関係が築かれていく様は青春!って感じがしてまぶしかったです。試合のシーンの描写も熱く、見応えがあります。僕も格闘技やってみたいなあ。

 

5.姫川 琴音(ひめかわ ことね)

こちらも後輩の女の子。超能力を持っており、念力で物を動かすことができる。ただコントロールが出来ておらず、時々暴走して窓ガラスを吹き飛ばしたりしてしまうことがある。学校内ではそんな彼女のことを気味悪がる人間が多く、周囲から孤立してしまっている。

  • シナリオ感想

念力を制御するために特訓を重ねる琴音を主人公が支えるという構図。こちらも上記の葵ルート同様、主人公の良さが出ていたシナリオでした。徐々に主人公に対して心を開いていく様子が微笑ましかったです。念力をコントロールできるようになったことで、気味悪い存在ではなく尊敬の対象として周囲の人間の見方が変わった時はなんか安心しました。

 

6.来栖川 芹香(くるすがわ せりか)

来栖川グループのご令嬢であり、主人公の一年先輩にあたる。オカルト系の趣味を持っており、日々魔法について研究している。基本的にぼーっとしていて何を考えているか分からない。声が小さすぎてほとんど主人公にしか聞こえない(音声が出ない)。

  • シナリオ感想

ご令嬢キャラなので一般庶民との身分の差が障壁となり、それに立ち向かって乗り越えていく話になるのかと思いきや、立ち向かう手前で終わってしまったので物足りない感がありました。とはいえ、うつむき加減で頬をほんのり赤く染める芹香お嬢様は可愛かったのでオールOKです。

 

7.宮内 レミィ(みやうち れみぃ)

母親が日本人、父親がアメリカ人のハーフ。中学生までアメリカのサンフランシスコに住んでいた。アメリカンなノリで常にハイテンション。

  • シナリオ感想

正直一番微妙なシナリオでした。主人公との関係を裏付けるエピソードが弱く、盛り上がりを感じられませんでした。アメリカにずっと住んでいたレミィとの価値観や考え方の違いに焦点を当てて欲しかったなあと思います。しかし、レミィ本人だけでなく、彼女の家族とも仲良くなっていくという展開には他のルートにはないホームドラマっぽい雰囲気があり、それはそれで良いのかもしれません。

 

8.長岡 志保(ながおか しほ)

主人公とあかりとは中学からの付き合い。主人公と顔を合わせるといつも言い合いになり、あかりがそれを仲裁するという流れがお約束。噂好きであり、「志保ちゃん情報」と称してあることないこと吹聴し回っている。

  • シナリオ感想

良いキャラクターですし主人公との掛け合いも面白かったのですが、ストーリーは期待していたほどに深いものにはならなかったですね。シナリオ終盤であかりが志保の気持ちに気づいているような描写があったので、せっかくならそれ以降、三人の関係がぎくしゃくする様子が見たかったですし、どちらに転ぶにしても志保の気持ちが揺れ動いていることが分かる場面がもっとあれば良かったなと思います。主人公の好意に気づいた時に照れるよりも困ったような反応をしていたのは、あかりに対して後ろめたさを感じていることがよく分かって良かったと思いますが、あまりにも『照れ』の表現が少なかったため、萌えを感じることもなかったですね。

 

9.雛山 理緒(ひなやま りお)

PS版よりシナリオが強化された隠しキャラ。ぴょこんと飛び出ている二本のアホ毛が特徴。働き者でバイトをいくつも掛け持ちしている。

  • シナリオ感想

二人を結びつける目立ったイベントがなく、主人公が好意を持つに至った過程が最後まで分かりませんでした。働きづめだったせいで体調を崩した理緒を主人公が支えてあげるぐらいのイベントはあっても良かったかなと思います。

 

10.来栖川 綾香(くるすがわ あやか)

PS版よりヒロインに昇格したキャラクター。芹香の妹であり、主人公とは同い年。主人公たちとは別の学校(西園寺女学園)に通っている。総合格闘技のチャンピオンであり、葵の憧れの存在。

  • シナリオ感想

葵ルートに次ぐ格闘技やりたくなるシナリオです。シナリオの大部分が綾香との格闘シーンであり、拳で語り合うとはまさにこのこと。熱いぜ、漢だぜ。話の流れとしては、天才であるが故に無自覚に他人を傷つけてしまった過去をもつ綾香を、主人公が「そんなの気にしなくていいよ」と励ますというものですが、綾香自身その過去を気にしている素振りもなかったのに主人公が勝手にそう思い込んで行動しているように見えました。でもシナリオ終盤の綾香の発言を見るに、彼女は自分が気にしてもいないのに、そうやっておせっかいを焼いてくれる主人公に好意を抱いたようですね。よく分かりませんが綾香に膝枕してもらっている主人公、羨ましすぎる。ええなあ。

 

その他雑感

・システム面で若干不便な点はありますが、よくできたゲームだと思います。これが約二十年前の作品なのか......不朽の名作ですね。

・シナリオ本編の中で不明な箇所があってもエピローグ後には何故か爽やかさがあり、もやっとした気分になることがあまりなかったです。クライマックスの展開とラストのまとめ方が上手なのかもしれません。

・一番好きなキャラクターは主人公です。ヒロインがくじけそうになった時に根気強く支え、励まし、ともに困難に立ち向かうことができる男です。

 

時間あるので、またゲームやったら感想書きます。

 

【旅行記】ウィーン・ザルツブルク(オーストリア)

 

中央ヨーロッパ行きたいなあと常々思っていたのですが、チェコハンガリーは旅費が高くつきそうだったので、比較的安かったオーストリアへ一人旅に行ってきました。

 

滞在期間: 2019.9.17 -2019.9.20

 

1日目(2019.9.17)-ウィーン

 

  • 旅程

ウィーン国際空港到着⇒ウィーン中心のホテルへ⇒シュテファン大聖堂⇒ホーフブルク王宮

 

  • ウィーン国際空港~ホテル

成田空港からハマド国際空港(ドーハ)を経由してウィーン着。実に15時間のフライト、かなり疲れました...

f:id:rDice:20190921034843j:plain 

ガイドブックで事前に予習していた通り自動券売機にてウィーン・ミッテ(Wien Mitte)駅行きの切符を購入しようとしたところ、クレカを読み取ってくれず「カウンターで買って」と係のお姉さんから言われました。

カウンターの方でも読み取れなかったらどうしよう...と不安でしたが、特に問題なく支払いができました。ウィーン・ミッテまで4.2ユーロ。

ちなみにこの後も券売機だとカード支払いができないことが度々あったので、電車賃はもう現金で支払うことにしていました。

 

ウィーン・ミッテ駅に到着!ホテルまで歩いて15分ぐらいだったので、街並みを眺めながら歩くことにしました。

f:id:rDice:20190921040036j:plain

 

初めて見るヨーロッパの街並み。めちゃ綺麗で疲れが吹き飛びました。歩くのが楽しかったです。

f:id:rDice:20190921041327j:plain f:id:rDice:20190921041315j:plain

 

  • シュテファン大聖堂

ホテルにチェックイン後、ひと息ついて周辺を散策。旧市街の中心にホテルがあったので、徒歩でほとんどの名所を回ることができました。

まず向かったのはシュテファン大聖堂。ホテルから歩いて5分ぐらいのところに聳え立つ、ゴシック様式の寺院です。

よく見かける『Z〇RA』とか『マ〇ドナルド』などのお店が軒を連ねる中、突如として現れるいかつい建物に圧倒されました。堂内は静謐な空気が満ちていて威厳があります。

f:id:rDice:20190921045415j:plain  f:id:rDice:20190921045938j:plain

 

  • ホーフブルク王宮

代々ハプスブルク家が使用していたという宮殿。庭園は解放されており、自由に歩いて回ることができます。通勤で毎日ここ通っていけたら幸せやろなあ。

f:id:rDice:20190921122630j:plain

 

一日目はこれで終了。晩御飯はホテルの近くにあった『NORDSEE』とかいう店で済ませました。ドイツを中心に展開している魚介系の料理専門の店で、指を差して注文できるので楽。値段はパエリアとビールだけで13ユーロ(1500円ぐらい)で結構割高。でもなんか入りやすかったので滞在中は何度か利用してしまった...

f:id:rDice:20190922211755j:plain

これで13ユーロって...高くね...?

 

2日目(2019.9.18)-ウィーン

 

  • 旅程

シェーンブルン宮殿⇒美術史美術館⇒昼食⇒ウィーン国立歌劇場

 

幼き日のマリー・アントワネットはこの宮殿で暮らしていたそうな。モーツァルトがここでマリーに求婚したという話もあるみたい。ホーフブルクと同様に庭園は解放されていて自由に散歩することができます(ていうかここに限らず宮殿の庭園は基本解放されている)。

とにかく敷地が広く、庭園に踏み込んだ瞬間の開放感がすさまじい。心が洗われるようでした。宮殿とは反対側のゆるやかな丘を登ると『グロリエッテ』という門のような建物があり、そこからウィーンの街が見渡せます。

f:id:rDice:20190922215906j:plain

グロリエッテから見た宮殿
  • 美術史美術館

旅行に行ったら美術館には必ず行きますね。というわけで行きました。

f:id:rDice:20190922222041j:plain f:id:rDice:20190922222054j:plain

絵画・彫刻・古代ギリシャやエジプトなどの古美術品が展示されていました。絵画はルネサンスとかバロックの絵がほとんどだった思います。ルーベンスブリューゲルの有名な絵が結構ありました。

f:id:rDice:20190922222520j:plain f:id:rDice:20190922222537j:plain

彫刻や古美術品はよく分からないですが、なんか頭が大量に並んでいたので画像載せときますね。

f:id:rDice:20190922222940j:plain

 

  • 昼食(レストラン名: Schmarren Palatschinkuchl)

レストランに一人で入るのがちょっと恐かったのですが、なるべく庶民的な雰囲気の入りやすそうなところを選んで入ってみました。有名な料理を一品ぐらいは食べておきたいと思ったので。

シュニッツェルとかいう豚肉のカツレツを食べました。かなり大きくてこれ食べたら夜ご飯要らないぐらいです。値段はこのプレートだけで15.8ユーロ(1900円ぐらい)。味は...まあ普通かな。食レポ苦手なんです、すいません、、

f:id:rDice:20190929224417j:plain

 

昼食を食べた後一度ホテルに戻り、一休みしてオペラを観に行きました。座って見るのはちょっと高くて100ユーロ越えたりするみたいなので立ち見しました。立ち見だと10ユーロぐらいでした。

僕が見たのは『Sylvia(シルヴィア)』という作品だったんですが、感想としてはバレエ上手だなというぐらいで、いまいち見方・聞き方が分かりませんでした。ストーリー自体は予習しておく必要があるかもです。第1幕だけ見て去りましたが、オペラの玄人たちは、その幕間で劇場にいる人たちとおしゃべりしながらワインを飲んだりするらしいです。おしゃれですね。

f:id:rDice:20190929225509j:plain

劇場内部

 

3日目(2019.9.19)-ザルツブルク

 

  • 旅程

ウィーンからザルツブルクへ移動⇒モーツァルトの家⇒ホーエンザルツブルク城塞⇒カフェ・ザッハー⇒ミラベル宮殿

 

出発前は他国(スロヴァキアとかハンガリーとか)に行こうかなと思っていたのですが、なんか中途半端になってしまう感があったので、ガイドブックも買ったしどうせならオーストリア内で完結させようということでザルツブルクへ行きました。

ドイツとの国境近くにある街で、ウィーンよりミュンヘンから行った方が近いですね。

ウィーン西駅(Wien Westbahnhof)から私鉄のWestBahn鉄道に乗って2時間半ぐらいで到着しました。運賃は26ユーロ(3000円ぐらい)。

ザルツブルクは『塩の街』を意味しているらしく、昔は塩の取引で栄えたそうです。かなり落ち着いた雰囲気があり、訪れているのもご年配の方々が多かったように思います。オーストリア人やドイツ人にとっての観光地という感じですかね。町の規模的には日本でいうと金沢ぐらいかなと思います。

f:id:rDice:20190929231457j:plain f:id:rDice:20190929231510j:plain

 

ザルツブルクモーツァルトの故郷です。人が行き交うショッピング街の中にさりげなく彼の家があり、見つけた時は「あっ、えっ?ここがモーツァルトの家?」となりました。モーツァルトが幼い頃使っていたバイオリンやピアノ、実際に彼が書いた楽譜や友人に宛てた手紙等が展示されており、小さな博物館として改造されています。

f:id:rDice:20191010124953j:plain

 

モーツァルトの家を一通り見て回った後、山の上に聳えているお城へ向かいました。城の入口まではロープウェイを使って行きました。歩いて登ると40分ぐらいかかるらしい、、

叙任権闘争の際に教皇側についていたこの街の司教さんが、皇帝側に対抗するために築いた城だそうです。思ったより広くなく、ゆっくり歩いても城内は20分~25分ぐらいで見て回ることができます。城壁の上から見たザルツブルクの全景は壮観でした。

f:id:rDice:20191010131713j:plain

f:id:rDice:20191010131725j:plain

ザルツブルク全景

 

  • カフェ・ザッハー

城から降りて何をしようかなと川沿いを歩いていると、なんとホテル・ザッハーがあるではありませんか。このホテルが運営するカフェで生まれたのが、かの有名な『ザッハトルテ』です。旅行中に一度は食べないとなと思いつつ、ウィーンにある本店はいつも人が並んでてなかなか入れそうになかったんですね。時間もあるし、もう妥協してここで食べてもいいかという気持ちになり、雑に目的達成してしまいました。

ザッハトルテとメランジェとかいうホイップクリームの入ったコーヒーのセットで16ユーロぐらい(約1900円)だったと思います。食べた感想は、めちゃくちゃ甘いチョコレートケーキって感じです。男一人では居づらい雰囲気だったので、さっさと食べて出ました。自意識がね。

f:id:rDice:20191010140111j:plain

f:id:rDice:20191010140131j:plain

店内の写真

 

  • ミラベル宮殿

ザッハトルテを食べたあと時間が余ってしまったので、しばらく川沿いをぶらついていたのですが、ガイドブックを見るとここにも宮殿があるみたいだったので、どうせならと思い行きました。

司教さんが愛人のために建てた宮殿らしく、かなりこじんまりとしていました。庭園に咲いているカラフルな花々がかわいらしく、和やかな気分になれました。ここにある噴水は映画『サウンド・オブ・ミュージック』に登場してるらしいですよ(観たことなし)。

f:id:rDice:20191010143614j:plain

 

ミラベル宮殿を見て回った後も出発まで2時間ぐらい余っていたので、ショッピング街をぶらついたり、川沿いを歩きながら時間をつぶしました。夕暮れに染まる街中を駆けていく子供たちや川沿いをランニングしている人、買い物帰りのママさん方を見ていると、妙に懐かしい気持ちが湧いてきて、昔からこの街に住んでいるかような錯覚に陥りました。静かに穏やかにゆっくりと時間が過ぎていく、人をダメにする魅惑の空気に満ちています。ザルツブルク、恐ろしい街でした。移住してえ。

f:id:rDice:20191010152325j:plain

おしゃれなマック

 

4日目(2019.9.20)-ウィーン

 

  • 旅程 

 ベルヴェデーレ宮殿国立図書館⇒ウィーン国際空港(帰国)

 

最終日はもう消化試合という感じでした。ウィーンの名所はほとんど見ていたので残るはここぐらいかなと。朝起きて近くにある『Anker』という店でサンドイッチとやたら量の少ないブラックコーヒーを買って胃に流し込んでから歩いて宮殿へ。

ウィーン包囲の際にオスマン軍と頑張って戦ったプリンツ・オイゲンという人の別荘らしいです。広さはシェーンブルンと同じくらいで、ミラベルみたいにカラフルな花はなく、シンプルに草木の緑と砂の灰色のコントラストが美しい庭園でした。

上宮と下宮とに分かれており、上宮はオーストリア絵画を中心に展示している美術館となっています。

f:id:rDice:20191010172618j:plain f:id:rDice:20191010172604j:plain

↑奥に見えるのが下宮。      ↑上宮。

 

個人的に好きな絵なんですが、クリムトの『接吻』がありました。やはり人気なのか周りに人だかりができていて遠くからしか写真が撮れませんでしたが、、

他にもなんかエモい感じの絵があったので載せときますね。


f:id:rDice:20191010173342j:plain f:id:rDice:20191010173331j:plain

クリムトの『接吻』           ↑なんかエモい絵

 

ベルヴェデーレからホテルに戻ると、掃除係の人から「いつチェックアウトするの?」と訊かれたので「あ、はい。もう出ます」とチェックアウトすることに。荷物が増えてしまったのであまり遠くには行けず、とりあえず旧市街をぶらついてホーフブルク王宮のあたりまで来たところで、1日目に行こうと思って結局行かなかった国立図書館の入口を見つけて、暇だしどうせならと入ってみることにしました。

写本や印刷本など貴重な蔵書が収められている昔の図書館で、中央のホールだけ入れるようになっています。企画展だったのかどうか分かりませんが、神聖ローマ皇帝のマクシミリアン一世について熱烈に解説しているパネルが並んでいました。マクシミリアンは武勇に秀でてて音楽の才能もあって凄かったんだぜ、みたいな。

f:id:rDice:20191010180143j:plain

図書館内部

 

  • ウィーン国際空港へ

国立図書館行った後はいよいよやることが無くなり、ホーフブルクの庭園でベンチに座って時間を潰していました。このあたりになると気分としてはウィーンに在住しており、「さて、今日の晩飯はどうするかな」とか考えてしまいそうになっていたので、少し早めではありましたが空港へ向かいました。

これにて旅は終了です。この後ドーハで乗り継ぎ便の遅延があり、羽田への到着が午前1時ぐらいになってしまいましたが、京急の深夜バスが救ってくれたのでなんとか家には戻ることができました。

 

感想

初めて一人で海外に行きましたが、特に大きなトラブルもなく済んだので安心しました。全然一人でも楽しめるんだなということが分かりました。もしかすると海外旅行は一人の方が動きやすいのかもしれません。ただ、レストランやカフェなどは一人では入りづらいかな(これは日本でも同じですね...)と思います。また、こうして写真を見返してみると僕自身が映っている写真が一つもなく、本当に現地に行ったのかどうか分からなくなってきます。記憶のみでなく現地の風景の中にいる自分を写真という形で残すことで、確かにそこへ行ったのだということを自分自身に納得させることができるのかもしれません。初めて自分の写真を撮る意味が分かった気がします。次回の海外旅行は誰かと一緒に行って、レストランやカフェにも行きまくって美味しいものを食べて談笑し、名所でお互いの写真を撮り合いたいですね。要するに一人は寂しいということです......。

滞在期間は3泊4日でしたが、まあ丁度良かったのかなと思っています。地下鉄や列車の乗り方はシンプルで分かりやすかったですし、ホテルも旧市街のど真ん中にあったおかげで移動には困らず、スムーズに名所を回ることができました。ウィーンだけなら3日あれば十分かなと。気持ち的にも、4日目になると異国を旅していることの緊張感や新鮮味が消えていて、悪く言えば飽きてしまっており、そのあたりで帰国したのは適切だったと思っています。ただ、日本を恋しく思う気持ちはなかったですね。その気持ちが出てくるのはもうちょっと長く滞在した場合なのかもしれません。

次はトルコかロシアか、お金に余裕ができれば北欧に行ってみたいですね。

 

補足

  • ウィーン中心の地下鉄・バス・路面電車は全て国鉄の管轄です。一枚のチケットで地下鉄からバスまたは路面電車に乗り継ぐことができ、一方向なら定額(2.4ユーロ)でどこまでもいけます。駅に改札はなく、駅員さんがチケットをチェックすることもありませんが(たまに車内で抜き打ち検査があるらしい。滞在中は出くわさなかった)、ホームへ向かう途中にある機械でチケットに打刻する必要があります。抜き打ち検査の時にチケットを持っていなかったり、チケットに打刻をしていないと罰金を取られるらしいです。まあ、チケット買う時に打刻済みの状態で出てくるように操作することもできるので問題ないかと。
  • 公用語はドイツ語なので、話しかけられるときは基本ドイツ語です。ほとんどの人は英語も話せると思うので「英語で話してくれる?」というと英語に変わります。僕は「グリュスゴット(こんにちは)」と「ダンケシェーン(ありがとう)」と「ツァーレンビッテ(会計お願いします)」だけ覚えていきました。ダンケシェーンはウケが良く、節目節目でとりあえず言っておくと相手が笑顔になります。
  • レストランやカフェでのチップですが、支払額の5%~10%ぐらいを払うのが妥当らしいです。カフェ・ザッハーに行ったときにクレカで払う金額とは別にチップとして現金でいくらか手渡しましたが、喜んでくれました。

 

【感想】アマガミ

 

7年前にプレイした時は挫折してしまったのですが、この度リベンジが叶いました。

 

また、クリスマスが来るんだな……。

……今年の冬は、何か違う。そんな予感がする。

いや、 違う物にしないと。

様々な女の子と出会い……

主人公(あなた)の迎えるクリスマスとは……

 *付属説明書より引用

 

概要

  • ストーリー

クリスマスに女の子に振られた過去を持つ主人公(あなた)が苦い記憶を払拭すべく、自身を磨いて意中の女の子と最高のクリスマスを過ごそうと奮闘する話です。

攻略対象ヒロインは以下の6人となります。

  1. 絢辻 司(あやつじ つかさ)
  2. 森島 はるか (もりしま はるか)
  3. 七咲 逢(ななさき あい)
  4. 棚町 薫(たなまち かおる)
  5. 中多 紗江(なかた さえ)
  6. 桜井 梨穂子(さくらい りほこ)

上記6人のうち1人とクリスマスを一緒に過ごす約束を取り付けることが最終目標となります。クリスマスまでの約40日間を対象に、様々なイベントや会話モードを通して任意のヒロインの好感度を上げていきます。各ヒロインの気分や心理状態は可視化されているので、好感度を上手く管理できれば複数ヒロインを同時に攻略することも難しくないと思います。

 

色合いが落ち着いていて目に優しいです。他のギャルゲーで見かける金髪碧眼や派手な制服は登場せず、全体的に黒と茶色が基調となっています。それでいて地味さは感じさせず、表情や仕草でヒロインそれぞれの魅力が引き出されています。頬を赤く染めながらはにかむ表情がたまらなく可愛いです。

 

音楽

軽めの曲調のBGMがほとんどです。シリアスな場面でも重々しい曲は流れなかったです。会話モードでは、おそらくヒロインの個性を表現したBGMが流れているのだと思います。

 

雑感

  • 好感度の変動幅はヒロインの性格や初期状態での主人公(あなた)との関係性に依存しているんだと思います。例えば、中多紗江は繊細な性格なので会話モードでテンションが下がる話題が多かったですし、棚町薫は悪友として元々距離が近いため、会話やイベントで好感度が上がりやすかったです。
  • イベントには複数のラインがあります。メインのライン以外にサブイベントのラインが存在し、それぞれ独立しています。基本的にヒロインとの関係はメインのラインに沿って変化するため、サブイベントを選択した際にその変化が反映されていないことがあり、違和感がありました。
  • ちょっと難しかったのは桜井梨穂子ですね。幼馴染としての関係がすでに確立されているからか、会話モードで好感度上昇につながる話題が少なかったように思います。
  • 気に入ったのは棚町薫のストーリーです。腐れ縁・悪友から恋人に移行する過程でのすれ違いが描かれていました。
  • 主人公(あなた)含め、魅力的なキャラクターばかりです。ヒロインはみんな可愛すぎます!!

 

前作の『キミキス』もすでに購入済みですので、近いうちにプレイしたいと思っています。

【感想】Kanon(PS2版)

 

冬ゲーとして名高いKanonPS2版)をプレイしました。

 

f:id:rDice:20190512141323j:plain 

再会と出会い

雪降る街で、新しい生活が始まる。

そんな中で出会った5人の少女たち。

雪が溶ける頃、

冬の日の物語もまた、思い出に還る・・・

*付属説明書より引用

 

シナリオ

  • 概要

少年時代に一時期だけ過ごした街に引っ越してきた相沢祐一(主人公)が、ヒロインたちとの交流を通して、忘れていた当時の記憶を思い出していくという話。『CLANNAD』や『リトルバスターズ!』などにも見られるように、本作においても超自然的な要素が登場します。

ヒロインごとに好感度が設定されているわけではなく(ただし「あゆ」にはあるっぽい)、特定の選択肢を選ぶことでルートが分岐します。頁戻しが可能となっているので、間違えた選択をしてもやり直しが効くようになっています。

本作の攻略対象ヒロインは以下の6人です。

  1. 月宮 あゆ(つきみや あゆ)
  2. 水瀬 名雪(みなせ なゆき)
  3. 川澄 舞(かわすみ まい)
  4. 倉田 佐祐理(くらた さゆり)
  5. 美坂 栞(みさか しおり)
  6. 沢渡 真琴(さわたり まこと)

メインヒロインは名雪とあゆで、大筋のストーリーに関してはこの2人を攻略するだけで大体分かると思います。一番ファンタジー要素が強いのは舞のルートですね。出会った時から剣持って魔物とかいうのと戦ってるし…。佐祐理は舞の親友として登場しますが、ヒロインとしてはおまけみたいな感じです。彼女のルートでは主人公との関係ではなく舞と親友になるに至った理由、経緯が描かれています。栞ルートはこの手のヒロインとしては王道の流れですが、Kanonの大枠の設定を理解するためのヒントが登場するのでまあまあ重要かもしれません。ちょっと変わってたのは真琴ルートですね。他の作品ではあまり見かけない真実が物語の核として用意されています。 

 

このタイプのキャラ絵、実はちょっと敬遠していたのですが、プレイしていくうちに愛着が湧いてきました。真琴のしゅんとした時の表情が可愛らしかったですね。

背景・CGは、冬の景色がしっかりと描かれていて良かったと思います。特に夕陽に染まる商店街が綺麗でした。回想シーンや夢の中で登場するCGは淡い感じのものが多く、Keyっぽさがありました。

 

音楽

儚くて幻想的な雰囲気のBGMが多いです。シーンに応じた曲が設定されていて良かったと思います。

 

雑感

  • ほとんどのルートでラストがぼかされており、エピローグに繋がる過程はプレイヤーの推測に委ねられているように思います。大枠の設定についても同様に、各ルートに登場するヒントをもとに推測するしかありません。個人的には明確な答えが欲しいのですが、そうやって考察ができるのも魅力だと思います。
  • テキストが整っていたと思います。会話文と地の文のバランスが良く、テンポよく読めました。
  • 一番気に入ったヒロインは真琴ですね。表情がころころ変わって可愛らしかったです。
  • 名雪⇒栞⇒舞⇒佐祐理⇒真琴⇒あゆの順に攻略しましたが、個人的には舞⇒佐祐理⇒栞⇒真琴⇒名雪⇒あゆの順がおすすめですね。特に、舞ルートは内容に重量があるため、流れを作る前に済ませておく方が良いと思います。
  • 回想シーンで流れる『冬の花火』というBGMがお気に入りです。
  • セーブデータから予測するとプレイ時間は20時間弱ぐらいだと思います。次からちゃんと計算しときます……

 

ギャルゲー界の古典というべき作品でしたが、取り立てて古さを感じることなく楽しめました。これを皮切りに他のKey作品にも触れてみたいと思います。

 

【記録】昔プレイしたギャルゲーについて

だいぶ記憶が薄いですが、昔プレイしたギャルゲーについて思うままに綴ります。

 

<2019/05/03 更新箇所>

・画像を追加

・6)~15)を追記

 

1) アマガミ

森島はるか、絢辻詞のみ攻略しました。七咲逢のルートでどう転んでも好感度を上げることができず、最初からやるしかなくなったため挫折。会話モードを通してヒロインの好感度を上げていくシステムでした。ゲーム性が高く、話題の選び方で好感度が上下したと思います。当時は紙に片っ端から選択肢を書き出してました。

 

2) ましろ色シンフォニー

絵柄が可愛らしく、The萌えゲーって感じでした。全ヒロイン攻略しましたが、プレイ当時は妹キャラを攻略することに抵抗があったので桜乃ルートは流し読みしました(後に抵抗は無くなった)。

PSP版だったので乾紗凪がヒロインに昇格していました。紗凪、大好きでした。主人公の彼女としてどうあるべきなのか真剣に悩み、色々と試行錯誤しながら理想に近づいていこうとする健気な姿に胸を打たれ、寝食を忘れるほどに紗凪ルートにのめり込んだ記憶があります。

 

3) D.C.Ⅱダ・カーポⅡ~

ãdc i&ii psp ã ã«ã¼ã i&ii ãã©ã¹ ã·ãã¥ã¨ã¼ã·ã§ã³ ãã¼ã¿ãã«ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

由夢を攻略したい!という思いのみで手を付けましたが、シナリオの構造上、由夢のTRUEルートを解放するためには他のヒロインを攻略する必要があって結構苦労した気がします。終盤の校舎屋上のシーンでは涙をぼろぼろと流していました。なんか作中で「ある人間がそこに居ても、周囲の人間がそれを認知しなければその人間は存在しないも同然」みたいな考えが登場して当時はふむふむと頷いていました。

 

4) SuGirly Wish(シュガーリィウィッシュ)

ãgirly psp gamesãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

遊佐胡桃と月ヶ瀬杏奈のみを攻略しました。その頃はツンデレ萌えだったので胡桃だけは絶対攻略することに決めていました。俗な考えになりますが、普段は周りにキツく当たるけど本当は優しい部分を持っていて、それに気づいてくれる主人公を通して周囲にも心を開いていく過程が見てて微笑ましいんですよね。

杏奈は元々攻略する気はなかったんですが、胡桃ルートを進めていくうちに、こういう掴みどころがなくて一歩引いた立ち位置にいるキャラクターがどういう過程を経て主人公に好意を抱くようになるのか気になって攻略しました。この杏奈攻略以降、その手のヒロインが登場する作品はプレイするようにしていました。

 

5) 恋がさくころ桜どき

ましろ色シンフォニー』と同様にぱれっとから出ていて、絵は和泉つばすさんが担当されています。 学園純愛物であるべきところにファンタジー要素がぐいぐい入り込んできてるという感じでした。全ヒロイン攻略しましたが、印象に残ったのは浅葉こなみルートですね。実の妹なので主人公と好き合う関係になったとしても誰にも祝福されず、徐々に周囲から人々が離れていく様子に惹かれていました。

 

6) 恋と選挙とチョコレート

ãæ 㨠é¸æ 㨠ãã§ã³ã¬ã¼ã çå¾ ä¼é·ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ
お菓子食べておしゃべりするだけの部活を廃部の危機から救うために、主人公が生徒会長候補として立候補して部員一丸となって選挙に挑む話です。全ヒロイン攻略しましたが、思い出せるのは住吉千里ルートと青海衣更ルートだけですね。タイトルにある『チョコレート』は千里の主人公に対する想いの変化を象徴するものとして登場します。
衣更は経済的に困っている人向けの制度を利用して通っている特待生で、校内にはそういった人への差別感情がはびこっており、彼女自身もいじめに遭っているという設定でした。主人公はその現状を改善するための政策を掲げますが、当初の目的とは乖離しているため部内で反感を買い、最終的に2人だけで選挙を戦うことになるという流れだったと思います。個人的には好みの展開でしたね。

 

7) リトルバスターズ!

ããªãã« ãã¹ã¿ã¼ãº pspãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ
実はKey作品でやったことあるのこれだけなんですよね。本筋の内容に関しては何となく覚えている程度です。西園美魚との会話シーンで流れるBGMが印象に残っていて、木の下で木漏れ日を頼りに本を読んでいる美魚の絵に相応しい、穏やかで優しい曲調でした。今でも時々口ずさむぐらいには気に入っています。

 

<以下、ほぼ記憶にございません>

 

8) Gift -Prism-


深峰莉子と藤宮千紗を攻略したのは覚えています。学園系の流れの中に「魔法」が唐突に現れてついていけなかったような気がします。新幹線のホームで莉子と別れるシーンだけぼんやりと思い出せます。

 

9) いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!

ãã¾ãããåã¡ããã«å¦¹ã ã£ã¦ãããã!å®å¨çç£éå®ç
三谷歩夢と奈々瀬奉莉を攻略しました。絵柄が可愛くて声優が豪華なのが特徴ですね。奉莉を攻略したくてプレイすることにし、そこそこ期待通りのストーリーを楽しめた感覚だけは残っているのですが……なぜ何も覚えていないんだろう……。

 

10) D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~


瑠川さらと森園立夏のみ攻略しました。シナリオが第一部と第二部に分かれていて、第一部は現実世界、第二部は異世界(過去だったかも)を舞台にして話が進みます。第二部に入るとキャラの名前が変わり、魔法やら何やらが出て来るようになったと思います。

 

11) あかね色に染まる坂


片桐優姫(CV:釘宮理恵)と橘ミコトを攻略した記憶があります。電話越しに「大好き!!」と言うミコトの声だけは今でも脳内で再生できます。

 

12) 星空へ架かる橋


夏×田舎ですね。アニメを見た後にプレイしました。ツンデレであるという理由で日向伊吹を攻略しましたが……弓道場でのHシーンしか思い出せない……。

 

13) your diary


カントクの絵だからという理由だけでプレイしました。喫茶店を中心に話が広がっていったと思います。

 

14) Toheart2

ãtoheart2 dx plusãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ
最大の特徴はヒロイン数の多さですね。全ヒロイン攻略するのに一週間近くかけたと思います。久寿川ささらのルートで号泣したという事実のみ覚えており、その他の一切の記憶が消えています。

 

15) Piaキャロットへようこそ!!G.P.


メインヒロインの紗東陽菜のみ、ツンデレであるという理由で攻略しました。終盤で屋根から落ちそうになる彼女を引き上げるイメージだけが脳裏に焼き付いています。

 

こうして書き出してみても、印象深い数作品を除いてほとんど思い出せませんでしたね。「Toheart2」、「あかね色に染まる坂」、「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!」の奉莉ルートはもう一度時間を取ってやりたいなと思います。